About Us / 宝庵について
北鎌倉・浄智寺谷戸にある、本格的茶室です。風趣ある露地庭、八畳と四畳の二つの茶室を持つ瀟洒な姿の数寄屋、一畳台目の小間茶室を抱く大胆な造形の茅葺草庵、甘露の自然湧水井戸などがあります。
文人ジャーナリスト関口泰氏が、昭和9(1934)年に建築。設計は、戦前日本におけるモダニズム建築運動リーダーの山口文象氏。
鎌倉を愛し、浄智寺谷戸を愛した先人たちの思いを受け継ぐかたちで、2018年春より、「茶室&リトリート 北鎌倉 宝庵」としてリスタートしました。
1934(昭和9)年 関口邸敷地内に茶席2棟が竣工
建築主:関口 泰(1889−1956)ジャーナリスト、評論家
朝日新聞論説委員、横浜市大学長 1930年より居住
設計者:山口文象(1902−78)建築家、宮大工の家系
現存する山口作品で最も初期の建築であり唯一の茶室
施工者:山下元靖(1896-?)数寄屋を得意とした大工棟梁
1935(昭和10)年4月 雑誌 >>『住宅』に掲載
1935(昭和10)年 銀座資生堂ギャラリー 山口文象作品展
ブルーノ・タウトが来訪し茶室を褒める
1940(昭和15)年 『山湖随筆』(関口泰著)に掲載
1956(昭和31)年春 関口泰氏 没
1959(昭和34)年 『工匠談』(山下元靖著)に掲載
1963年頃までに常安軒を夢窓庵よりに移築。
1973(昭和48)年 北鎌倉在住の建築家・榛澤敏郎氏が取得
復元修理
1976(昭和51)年 山口文象が来訪
1977(昭和52)年 雑誌『住宅建築』8月号に掲載
1982(昭和57)年 『建築家 山口文象 人と作品』に掲載
1984(昭和59)年 >>『現代和風建築集第4巻-現代の精華1』に
榛沢氏による詳細な図面つきで掲載
2017(平成29)年8月〜 浄智寺所有となる
2018(平成30)年4月 鎌倉古民家バンク運営
「北鎌倉 宝庵」としてオープン
(関口氏が浄智寺谷戸と茶室の風情をうたったもの)
吾子のゐる書斎に近く乙女椿紅梅植ゑし庭師翁は
植込の向ふは茶庭こちらには牡丹植えんと苗を買ひけり
大き巌うしろになしてこの梅はことしれうらんと咲きにけるかも
吉野窓の茶室の前に白萩の花枝長くしだれ咲きたり
むらたけの竹の葉末の雫さへ落さぬほどの朝の風ふく
この谷は雨こそよけれ山百合の花しろじろと浮きて見えける
山口文象氏と宝庵の由来の詳細は、伊達美徳氏による下記サイト参照
山口文象
オリジナルの茶室図面
山口文象関連書籍
関口泰氏(自邸にて)
関口泰著『空のなごり』より
数寄屋造り会席の図面(左:当初 右・現在)
「宝庵」の「宝」は、浄智寺の山号「金宝山-きんぽうざん-」から一字をいただきました。
浄智寺山門の扁額にある禅語『寳所在近』にもちなんでいます。
ロゴマークには、屋根、建物、そこにある丸いたからもの。のイメージを込めました。
世界が忘れた「宝」がここにあります
Built in 1934.
Houan features a sukiya tea house with eight- mat and four-mat tea rooms surrounded by a roji-style dry garden, a separate hut with rush roof enclosing a one-mat tea room, and well with fresh "honeydew" sweet water.
Even in Japan, places like this have become a rarity.
Houan is more than just a space for learning the way of tea;
workshops teaching traditional Japanese arts, off-site meetings & corporate training, interacting with guests from abroad, practicing zen meditation and mindfulness away from the bustle of the city,
exhibiting artwork or giving presentations. photo sessions. gatherings with friends, And more!
One hour out of Tokyo in Kita-Kamakura, in the forested valley behind Jochiji Temple. Come join us in breathing life back into one of our area's great architectural treasures. We welcome your participation and ideas.
Houan: A treasure that time forgot
茶室を40年ぶりに訪れた山口文象氏(昭和50年12月)
夢窓庵の図(関口泰 画)